プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

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プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

これ、最初(高3の時)読んだ時に「うわ!オモロー!皆んなじゃないけど、信者にこんな人おるわ」って思った本。ちょうど洗礼を受けて1週間ほど経った頃やったかな〜^^

仮説がどうの、文献学的にどうの、証明がどうの、、、なんやら色々と騒がしい所もあるみたいですが、そんなの関係なく、この視点すげ〜〜って、面白く読めます^^
最近になって色々と取り沙汰される宗教問題も、ルターの天職やカルヴァンの二重予定説を利用して、信じる人を教団の為に働かせるアリにしてるんと違うかな〜って思ったり。

信仰を持つ人の最も弱い部分は、神の与える約束を間違いのないものだと確信できない部分なので、その仕事が俗であろうとなかろうと、神の与えたものであり、それをまっとうしていくことが神に喜ばれ、そのことで救いを得られるという確信を持てるのだと、、、。
俗っぽいものを否定しているはずのキリスト教が資本主義(お金儲け)の俗っぽいものを生み出してるんやで〜という、とんでもなく面白い本。
なんや、免罪符買って天国行けるって安心してる人みたいに見えるけど、、
ん?アウフヘーベン?(笑)

キリスト教って書いたけど、ここではプロテスタントの事。カトリックは違うんやで〜〜ってことも書かれてるんやけど、今の時代もそうなんかな?って、クリスチャンの私は思うね〜。
日本におけるキリスト教と、海外におけるそれとは明らかに熱狂度が違うんやけど、その熱狂的な部分を新興宗教はうまく取り入れたんと違うかな、、なんて事も考えたりします。

ハッキリ言って、マルクスの方が分かりやすいし、なるほど!って思うことは多いけど、「はっ!!」とさせられる部分では圧倒的にこの本やね〜。

読み始めて「あかん、頭痛い!」って思っても、辞書を引きながらでも読んで欲しい本です^^