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みほさん
小学校に併設されたコミュニティハウスの一角にある図書室。
そこに何かしらのきっかけでやってくる人たち。
人生のさまざまなステップにおいて、それぞれに悩みを抱えたり、行き詰まったりしている。
司書の小町さんに「何をお探し?」と声をかけられ、すすめられた本のリストの中には、今の彼らには一見なんの関係もなさそうな題名の本が混じっている。
そしてリストと一緒に、引き出しから一つ選んで手渡される「付録」。
それは羊毛フェルトのマスコット。
「???」と受け取るが、それがリストの本とともに悩みの解決のヒントとなり、最終的にはしっかりと心に響き、胸にストンと落ちていく。
派手さはなく、個性的でもない登場人物ばかりで、誰しもが経験しそうな境遇だったり心境だったりするので
親近感を持てたり共感できることばかり。
自分には小町さんはどんな本を薦めてくれるのだろう?
一章完結だけど、最終的にはみんながかすかに繋がっている、そんなあたたかい世界観。
読み進めるうちに、そのコミュニティに入り込み、穏やかで優しく前向きに清々しい気持ちになれる本でした。
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