幻 坂 (まぼろし さか)

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幻 坂 (まぼろし さか)

本を読んでいて、自分の知っている場所や地名が出てくると嬉しいもので、それが自分の育った、遊んだ場所であると尚のこと楽しくなる。
そんな地元の地名やイベントが出てくる小説は多くあるが、僕はこの「幻坂」が好きやな〜〜^^

『大阪弁は、生きて泳いで跳ねる魚。標準語は、網目の付いた焼き魚』ww
と作者が書いている通りに、大阪弁の文章は生きて泳いで跳ねています^^
天王寺七坂に合わせての短編集なので、読みやすいし場所を知っている方なら余計に楽しくなること請け合いです。

自分は高3の頃、大阪星光学院の横にあった中央図書館の地下のでっかい自習室で勉強してたんですが、気分を変える時には「愛染坂」やら「清水坂」のあたりをグルグル回ってました^^
大きな谷町筋からスッと入ると嘘のような閑静な空間で、この変化の差が甚く気に入って偶には「ぼ〜〜〜〜〜」っとする事も多かったです。

話の中で自分のお気に入りは「逢坂」「枯野」。
ミステリー風味や怪談風味よりもこっち^^

読んだみなさんはどうでしょう?
これから読むみなさんは、どう思うかな?