更新日: 公開日: 汎書店おすすめ本・おすすめられ本
選挙の時期になると毎度のようにみんなが一生懸命になるww
平素から頑張れないんか?と思ってしまうのは俺だけやろか^^
ナショナリズム、、、
広い狭い、大きい小さいに関わらず、讃えるものとして、忌避するものとして毎度取り扱われる。
そういえば以前読んだ本で面白い考察をしていた本があったな〜と思い、それを挙げてみた^^
興味があれば読んで考えてみてください。
日本におけるナショナリズムは、丸山眞男の現代政治の思想と行動にあるように、すっと以前から中国や韓国と異なる文化圏を形成していたと考えているので、その文化から生み出される共同体の中で育まれたものが根底にあると思っている。
なのでアンダーソンが言うように、割に近代に、キリスト教を中心とする宗教共同体の衰退、また出版資本主義と呼ばれるラテン語の没落(と言うよりは身近な言語に触れる機会の増大)を契機にして、植民地を中心にナショナリズムが起こり、それがヨーロッパに伝播して、、と考えるのはいいが、それを日本に当て嵌めるのには無理があるように思える。
ただ私は、日本におけるナショナリズムも、戦争を景気として全く異なるものへと変質したと思っている。
日本においては戦争によって、皇民化政策によって、古来からあるナショナリズムとは異なった想像の共同体が生み出され、それが現代にまで続いていると考えています。
アンダーソンの言う公定ナショナリズムとは、この事なんだと、、、。
また、出版資本主義云々に関しては、グーテンベルグの銀河系に書いてあったのと似ているが、全くその通りだと思う。
それを現代に当て嵌めると、出版の代わりがSNSであり、それもより浅く早く広く伝わる事でよく考えもせずに想像の共同体が生み出されていく事にとても不安と懸念を感じる今日この頃です、、、^^;
もはや古典と言われる本ですが、読み応えも考察も素晴らしい本です。
News