雪どけ

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雪どけ

ちょっと読み始めると、風俗小説か?と思えますが、ありそうな庶民の生活を書いた物語です。
変な老人やら、疑い深い画家やら、あかん恋愛する2人やら色々と出てきますが(笑)、そんな庶民の生活の中に、どんな角度で大きな社会的な変化が現れたのか、そんな面白い内容です。

社会的変化というのは、ロシアがまだソ連と呼ばれていた時代、スターリンという「国家を強くするためには反対するやつ、邪魔なやつは全部殺してもかまへん!」というおっさんが独裁していた時代が終焉したこと。

何だか今の日本で、こんなやつになりそうな、こんなやつを支持しそうな空気感がだんだん大きくなっていると思うのは、僕だけやろうか、、、

最後までソ連には認められなかった作者ですが、この「雪どけ」という言葉だけは、冷戦終結を表して以降、いまだにいろんな場所で使い続けられています^^

この作者、エレンブルグはメチャクチャ交友関係の広い人間だったので、本を読みながら、そんな事を調べてみるのも面白いと思います。
先見の明!!な本!
おすすめです。

※現在手に入れるのが困難かも、、、新潮文庫の古いのは正直読みにくいので、新訳で出たらいいかな〜