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日本の作家の中で好きな作家のひとり、夏目漱石。
その中でも、「こんな夢を見た、、」この本が一番好きかな〜^^
これは何を意味する?とか、これは何を指している?とか、、、何かそういった解読というか探索というか、作家の意図をできるだけ正確に読み取ることが読書だと思う方もおられると思いますが、私は全然違いますので^^
意識してそういう風に読むのは、試験だけで十分だと思っています^^
この本の何が良いって、読む度に感じ方が変わるし、違った想像を呼び起こされます。
最初に読んだのは中学生の頃、その後大学生の時、本屋を始めて仕入れた岩波文庫の中にその姿を見つけた時、そして今、このオススメを書く寸前、、、どれも感じ方が違うんやな〜〜^^
言葉や表現の一つに対する理解度というか想像力というか、下げていうなら多数の常識と思われる慣れからの固まった見方なのかもしれませんが、でもやっぱり面白く読める本です。
加えて、漱石の言葉の選び方や使い方が美しい!と感じるし、映像がリアルに頭に入ってくるその書き方が秀逸だと思っています。
仰向けに寝た女の情景が手に取るように見えたり、自分の背中に子どもを背たろうている感覚が、少し身の縮こまるざわざわと一緒にやってきたり、船から夜の海に飛び込んで落ちていくその人自身になったかのような見え方がしたり、まるでジブリの映画の如く、次々と現れる豚を打ち付ける姿に笑ったり、、
夢の話なのに、どこかで自分も見たことあるよな〜って思いがしつつ、何故かリアルに共感できるこの夢十夜、、、最初は30分ほどで全話読めるので、さっと流し読みしてください。
その後、一文一文少し間を空けながら、頭の中で浮かべた情景を堪能しながら読んでみてください。
漱石の凄さが分かると思います。
いや〜、やっぱり好きな作品は、久しぶりに読んでも良かったわ〜^^
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